2年生 市役所プランメンタリング
5月7日(水)に市役所プランのメンタリングを行いました。市役所プランとは、生徒が市役所の臨時職員として、富士市や社会の課題を解決するアイディアを提案し、実現を目指すプロジェクトです。
今回は、本校卒業生8名、産業能率大学から5名、桐蔭横浜大学から3名計16名の大学生からZoomを通してアドバイスや意見をいただき、議論を通して思考を深める時間となりました。
市役所プランの経験者である卒業生メンターからは、当時の経験に基づいた具体的なアドバイスをいただき、生徒にとって「自分たちにもできるかもしれない」という自信や、取り組みに対する現実的なイメージを与えてくれました。また、産業能率大学や桐蔭横浜大学の学生メンターは、現在も大学で探究的な学びに取り組んでいる実践者であり、鋭い視点や柔軟な発想を通して生徒に新たな問いや視野を与えてくれました。



卒業生の小見山さん(9期生)、菊池さん(10期生)、相原さん(10期生)の3名は実際に来校し、生徒たちと直接対話してくださいました。生徒たちは最初こそ少し緊張していましたが、大学生たちが気さくに関わってくれたおかげで、次第に打ち解け、本音で相談したり意見を交わしたりすることができました。探究のアドバイスにとどまらず、高校生活への応援や励ましの言葉もいただき、今後の活動に向けて前向きな意欲を高める機会となりました。



メンタリングを通して生徒からは
「自分たちのプランには具体性が欠けていることに気づけた」
「データや事例、現地の観察が説得力につながると教わった」
「あるべき姿とは“何をしたいか”ではなく、“それによってどうなるか”で考えると良いと気づけた」
「なぜ?を5回繰り返すことで、探究を深めることができるということを教わった」
「ひとくくりにしていた“若者”にも年齢や立場による違いがあると教えられた。ターゲットを絞ることが大切だと分かった」
など、内容面での大きな学びが見られました。



また、大学生の接し方についても、
「笑顔で反応してくれて話しやすかった」
「自分たちの意見を否定せずに、寄り添ってくれてうれしかった」
「大学生ならではの視点で新しいアイデアをもらえた」
「質問を通して考えを深めてくれた」
「どんな質問も落ち着いて的確に答えてくれて安心感があった」
と、対話的で温かみのある関わりが印象的だったようです。
今後、生徒たちはメンタリングで得た気づきをもとに、さらに情報収集とプランのブラッシュアップを進めていきます。6月19日(木)には大学の先生や市役所の方、地域の方に中間発表という形で発表を行います。中間発表に向けて、自らの問いと向き合いながら、社会に提案できるアイデアの創出を目指します。