9/3.4 富士山登山(3年スポーツ探究科)※動画あり
研修報告:大木遊陽(3年スポーツ探究科)
1日目 今日から、最後の集中研修として富士登山に挑戦しています。
9:00に学校を出発し、バスで富士山五合目へ向かいました。
五合目に到着してバスを降りると、すぐに酸素の薄さを感じました。頭が少し重くなったり、呼吸がしづらくなったりと、富士登山の厳しさを早速実感しました。
五合目からは、みんなで九合目を目指して登り始めました。初めのうちは、酸素が薄い中、岩だらけの道で足を取られ、なかなか思うように進めないことが多かったです。途中からは雨が降り始め、準備していたつもりでも、富士山の天候の厳しさを痛感しました。雨が降ったり止んだりを繰り返す中、七合目付近からは土砂降りとなり、全員が「もうダメかもしれない」と感じました。
途中、クラスメイトの数名が高山病の症状を訴え、下山することになりましたが、残ったメンバーも口々に「降りたい」「下山したい」と言っていました。それでも、ここで終わらないのが36HR、お互いに励まし合い、助け合いながら、時には支え合い、引っ張り合って、なんとか九合目の山小屋に到着しました。
山小屋では、富士登山に挑戦しているさまざまな人々に出会いました。外国人や、自分たちより幼い子供たち、そして富士山のベテラン登山者たち。こうした光景を目にすると、やはり富士山はみんなから愛されている山だと実感します。
明日は、ご来光は諦め、みんなで日本で一番高い場所、富士山の山頂・剣ヶ峰を目指して登ります。高山病が心配なメンバーもいますが、全員が安全に下山できるように頑張ります。
2日目は、4:00に起床して剣ヶ峰を目指す予定でしたが、前日の雨と現地の強風の影響で登頂を断念し、九合目からのご来光を楽しむことにしました。九合目とはいえ標高は3400mを超えており、普段のご来光とは一味違う素晴らしい景色を堪能しました。
予定の変更により出発時間が遅れたため、山小屋で富士山の朝をゆっくりと満喫。8:00に出発し、御殿場口から宝永山山頂を目指しました。途中の大砂走では、スポーツ探究科の男子たちが大いに滑走し、みんなで楽しく下山することができました。宝永山は、下界から見ると富士山の横にある小さな山のように見えますが、山頂や火口に降り立つとその絶景に圧倒されました。ガイドさんによると、今後の東南海地震によって、この富士山に登る機会が失われるかもしれないそうです。
次に富士山に挑戦する日が来るかは分かりませんが、自然を相手に日々変わる日本一の山を、これからも静岡人として眺め続けたいと思います。
最後の集中研修は、雨に打たれ、頭痛に悩まされ、寒さに震える大変なものでしたが、振り返ればとても良い思い出となりました。この機会を与えてくださった学校、保護者の皆様、先生方、そしてガイドの西川さんに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
集大成となる体育祭まで、1ヶ月を切りました。富士市立スポーツ探究科12期生として、最高の南稜祭を作り上げたいです。きっと富士山も私たちを見守ってくれていることでしょう。とても疲れましたが、心身ともに強くなれた1泊2日でした。