校長より

2020.03.19

校長 岩田享

 皆さん、こんにちは。
 本校として、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3学期終業式は行なわないこととなりました。それを受けて簡単ではありますが校長からの終業式にかわる校長メッセージを送らせていただきます。この3学期の登校日は当初、1、2年生は45日でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月9日から7日間の臨時休業中を受け、実質37日となりました。何とか、3月1日の卒業式は行なえましたが、在校生の式への出席は叶わず、各部活動等の先輩を送る会の開催も出来ず、残念なこととなってしまいました。しかし、3年生は胸を張って立派に卒業式に臨み、別れを惜しむとともに感謝を胸に新生活に意欲を膨らませながら、巣立っていったことを皆さんに報告させていただきます。
 さて、皆さんはこの3学期を振り返り、どのような学期でしたか。校訓「考えよ」、教育目標「自律する若者の育成 ~未見の我を探そう~ 」に向け、本校コンセプトの「探究ハイイスクール」として探究学習を通しての挑戦はどうだったでしょうか。是非、日頃から探究学習で大切にしているところの「振り返り」を行なってみてください。来年度は開校10年目を迎え、大きな節目となる重要な年です。4月7日には、午前中に始業式、午後から新入生239人迎えて入学式があります。新入生は皆さんの背中を見ています。立派な先輩になるためにも、20日からの春休みをどのように過ごすかが、重要になってきます。それは、次年度のスタートにも大きく影響してきます。新学年になり、本校コンセプトの「ドリカムハイスクール」として、チャレンジ精神をもって進路(夢)実現に向けて即、動き出せるようにしっかり考える良い機会としてください。特に2年生については、自分の進路についてのストレッチ目標を定め、その実現のために、どのようにすれば良いのかを計画してみてください。春休み中は新型コロナウイルス感染症を意識して、一人ひとりが感染拡大防止に協力し、不要不急の外出を避け、健康維持管理や家庭学習を充実させ、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」という諺があります。この機会を学力、体力をつけ、自分を見つめ、将来の進路実現のための、教育目標である「未見の我」を探すチャンスにし、この春休みを無駄にしないでほしいと思います。「今日できることを明日に延ばすな」という言葉があります。人間は何か目標を立てても、それが自分にとって辛いことであれば自分勝手な理屈を立てて後回しにし、楽な方に逃げがちです。水が高い方から低い方へと自然に流れていくよいうに人間も楽な方へ楽な方へと流れて逃げていくのが人間の弱点でもあります。春休みを充実させるためにも初心にかえって自分の目標を定め、まずは目の前の小さな事を先送りせず、今日から始めて下さい。そして、4月7日の始業式に元気な顔で逢えることを楽しみにしています。以上で、校長からのメッセージとさせて頂きます。

令和2年3月19日  校長 岩田享

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